仙台桃太郎クリニック

大腸肛門科 仙台桃太郎クリニック

医師紹介

ごあいさつ

大腸肛門科 仙台桃太郎クリニックは、平成19年5月1日に開業した肛門と大腸の専門のクリニックです。

近年の肛門手術は「いぼをとる」「あなを切りひらく」ものではありません。昨今の確立した肛門治療では機能的に破綻した静脈瘤組織を血管外科的に処理し、さらに形成外科的に肛門の機能を温存しながら再発をさせない、そしてきれいな肛門に治す括約筋温存の低侵襲手術が行われます。この手術の優劣は繊細な技術と論理的な知識、そして豊富な経験の積み重ねに左右されるところでもあります。また、正確な「みたて」により薬物療法、注射療法の適応を適切に選択することも大切です。もともと痔のほとんどは薬物治療で症状をなくすことができるものです。仙台桃太郎ではこれまでの基礎医学と臨床医学の知識と経験をもとに、さまざまな治療法の利点・欠点をわかりやすくご説明しながら、正確な診断と丁寧な治療に努めてまいります。

また最近、日本人のメタボリック症候群がホットな話題になっています。これは食事の欧米化によるものと考えられておりますが、これは肥満、高血圧、糖尿病などの慢性疾患を引き起こすだけではありません。食生活の欧米化により日本人の大腸がんは徐々に増加してきており、近い将来にはがん統計のがん罹患率で男女ともに大腸がんが第一位になるとも推測されています。
これは、脂質の取り過ぎ・食物繊維の摂取不足の食生活が腸内環境を悪化させて(腸内細菌の悪玉化)、大腸がんの発生を助長していると最近の研究では考えられております。さらに昨今では大腸がんだけではなく、ストレス性の過敏性腸症候群、慢性便秘症、炎症性腸疾患などさまざまな腸疾患も若年者を中心に増加してきております。
当院では日頃の大腸の検診だけではなく、大腸がんの予防のために運動療法や管理栄養士による食事指導なども交えながら、日頃の健康サポーターとして皆様のお役に立てるよう職員一同、力を合わせて工夫と努力を積み重ねてまいります。

仙台桃太郎クリニックは適切かつ最善の大腸肛門病の専門治療をおこないながら、急増しつつある大腸がんの早期発見と予防にも力を尽くしてまいります。

理念

私達は、
大腸と肛門の専門施設として
最善で最適な治療によって
治すことにこだわり
東北の医療の発展に尽力し
関わる人々の健康と
笑顔の未来を作ります

東北の大腸と肛門の専門施設として、私たちが最善と考える医療が患者さんにとって最も満足できる治療になることにこだわり、組織にかかわるすべての人々の笑顔とともに、次世代にもその精神と技術を伝え、使命感をもってみんなの健康を守り続けます。

行動指針・共通価値観

健全な成長
自分にも相手にも正直に、心身ともに健康であり続けます。
自分と仲間のプラスになる言動を心がけ、共に向上心をもって臨みます。
思いやりとおもてなし
困っている人、弱い立場の人に寄り添う気持ちを忘れません。
言葉と距離感を大切にし信頼関係を構築します。
人を喜ばせたり、ワクワクさせたりするおもてなしの心を持ちます。
チャレンジ精神
リスクがあっても他がやらないことに挑み、最高・最善・最適を追求します。

医師紹介

院長:木村 光宏

平成元年、東北大学医学部を卒業後仙台医療センターで3年間、消化器外科をはじめ、心臓外科、血管外科、麻酔科、ICU、救急センターなどで医療最前線の外科臨床に携わり研鑽を積んでまいりました。
平成4年、東北大学医学部第一外科(現消化器外科学講座)に入局、難治性消化器がんにおける集約的治療法の臨床と研究に従事しました。大学院では分子病理学講座で消化器がんのがん抑制遺伝子の探索と同定、さらに “がん家系”といわれる家族性大腸がんのがん関連遺伝子の研究と臨床応用に没頭してまいりました。
平成8年、父が急逝したのち東北大学医学部第一外科の松野正紀教授と所沢肛門病院の金井忠男院長に教えをいただきながら、あらためて大腸肛門病の臨床の道に進むことを決意しました。東北大学病院を辞した後、全国でも屈指の症例数を誇る所沢肛門病院で大腸肛門病の臨床に従事してきました。これまでに肛門手術10,000件以上、大腸内視鏡20,000件以上の症例を大腸肛門病治療の最前線で経験してまいりました。技術的にも理論的にも洗練された大腸肛門診療を心がけてまいります。

●経歴
東北大学医学部 卒業
東北大学医学部大学院卒業 医学博士
国立仙台病院
東北大学病院
総合水沢病院
所沢肛門病院 での勤務を経て
2007年 仙台桃太郎クリニックを開業
●資格
  • 日本大腸肛門病学会認定 大腸肛門病専門医・指導医
  • 日本臨床肛門病学会認定 臨床肛門病技能指導医
  • 日本外科学会認定 外科専門医
  • 日本消化器病学会認定 消化器病専門医

副院長:阿部 忠義

子どもの頃に怪我をしたネコに遭遇し、何もできない自分にいらだち、治せる人になりたいと思ったことが私の仕事の原点です。
手術の現場に感動し、外傷や救急、がんの手術を学んでまいりました。また、適切な診断のために消化管内視鏡検査も積極的に行ってまいりました。がんの撲滅にはがん研究が必要と感じ、東北大学で遺伝子研究を行い、2年間の渡米ではアメリカの最先端の医療システムを学びました。がん研究の指導を受けたのが後に当院の院長となる木村光宏先生という運命の出会いでした。肛門外科の前にがんや消化器外科を学んだことが私の強みと思って日々工夫しながら診療しています。
おしりは恥ずかしさからか受診をためらう方が多いようですが、簡単な診察と検査により適切に診断できます。異常がなければ不必要な不安からすぐに解放されます。さらに治療によって日々の生活が快適になります。皆様からの喜びの言葉をいただくことが生きがいとなっております。

●経歴
弘前大学医学部 卒業
東北大学医学部大学院卒業 医学博士
仙北組合総合病院
仙台オープン病院
東北大学病院
五戸総合病院
一関病院
公立志津川総合病院
ジョンズホプキンス大学
仙台徳洲会病院 での勤務を経て
2012年より、仙台桃太郎クリニックで勤務
●資格
  • 日本大腸肛門病学会認定 大腸肛門病専門医
  • 日本臨床肛門病学会認定 臨床肛門病技能認定医
  • 日本外科学会認定 外科専門医
  • 日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医・指導医

医師:二科 オリエ

私は子どもの頃、病気で3回ほど病院に入院したことがあります。その時に自分のために一生懸命治療にあたってくれる先生方の姿を間近で見て、幼いながらに「素敵だなぁ、かっこいいなあ」と感じました。それがきっかけとなり、自分も患者さんの病気を治せるような医者になりたいと、この道を志しました。
平成25年に横浜市立大学医学部を卒業し、初期臨床研修医修了後、これまでに消化器外科学、小児外科学、地域医療を学んで参りました。
外科外来に勤務していた時、痔疾患の患者さんが度々受診されることに気づき、また、病院の職員さんや友人からも、「実はおしりが…」と相談されることが多くなり、肛門科は実は患者さんが非常に多い科であることを知りました。それと同時に特に女性は「恥ずかしさ」を理由に受診されない方が非常に多いのではないかと感じました。そのことから、私自身が女性外科医であることが女性の患者さんの安心感につながるのではないかと強く感じ、大腸肛門科を専門とすることを決意した次第です。実際私自身も10代の頃、便秘と下痢で悩み、肛門の違和感も自覚していたものの、羞恥心から放置してしまい、大学受験の2か月前にトイレで多量出血して初めて肛門科を受診したという経験があります。
今後、この仙台桃太郎クリニックで、患者さんのお気持ちに配慮した診察と理念に則った治療を意欲的に行って参る所存です。お悩みや、心配事がございましたら、是非お気軽に受診していただければと思います。

●経歴
横浜市立大学医学部 卒業
みやぎ県南中核病院
東北大学病院
公立刈田綜合病院での勤務を経て
2021年より、仙台桃太郎クリニックで勤務
●資格
  • 日本外科学会認定 外科専門医